アシナガバチの巣とアシナガバチの成虫
1.アシナガバチの特徴・生態・発生箇所
1-1.見た目の特徴・生態
アシナガバチはスズメバチ科アシナガバチ亜科のハチの総称で、日本でよく見かけられる種はセグロアシナガバチ(体長約2~2.6cm)、キアシナガバチ(体長約2~2.6cm)、フタモンアシナガバチ(体長約1.4~1.6㎝)などがあります。
1-2.発生時期
成虫の発生時期は3~11月です。7~10月は最も活動が活発になり、巣を見かけることが多くなります。
1-3.軒下、植え込みの中などに巣を形成
アシナガバチは軒下や垣根・植え込みの中に巣を作ることが多いです。
巣はシャワーのヘッドのような形をしており、一定方向を向いた多数の六角形の穴がむき出しになっているのが特徴です。巣にハチがついていることや、穴に白い繭が入っていることもあります。
2.アシナガバチの有害性と被害
痛み、腫れ、ハチ毒アレルギー
ハチに刺された場合、患部には痛みや腫れが出ます。
刺された場合は、手で毒液を絞り出し、(口で吸い出さないでください)傷口を水洗いして冷やします。患部に虫刺され薬(抗ヒスタミン等含有外用剤)を塗り、速やかに医療機関を受診しましょう。
ハチ毒に対してアレルギー体質である方は要注意です。ハチ毒アレルギーは極めて短時間(早ければ数分)で寒気、じんましん、嘔吐、呼吸困難、意識障害などのショック症状を引き起こします。少しでも体調に異変を感じた場合は速やかに医療機関を受診してください。
3.アシナガバチを見つけた時の注意点と効果的な駆除方法
3-1.ハチやハチの巣を見つけときの注意点
ハチやハチの巣を見つけたら、刺激を与えないようにし、静かにその場を離れましょう。
具体的には以下のようなことに気をつけてください。
- 1.近づかない(香水を付けている場合も危険です)
- 2.揺らしたりつついたりしない
- 3.大声や大きな音を出さない
3-2.ピレスロイド剤による駆除を実施
アシナガバチの駆除は夕方、ハチがすべて巣に戻っている時間帯(夕方以降)にピレスロイド系の薬剤を使用して実施し、駆除完了後に巣を撤去します。
ただし、ハチに攻撃される危険性を伴い、作業は専門性を要します。駆除は専門業者に依頼しましょう(弊社でも承っておりますのでお気軽にご相談ください)。
店舗・工場・倉庫・建物などの害虫防除はお気軽にお問い合わせください