タバコシバンムシの成虫(体長 約2~3mm)
1.シバンムシの特徴・生態・発生箇所
1-1.見た目の特徴・生態
シバンムシ類の中でも食品を荒らす代表的なものはタバコシバンムシとジンサンシバンムシです。
2種類の外見はよく似ており、体長約2~3mmで、身体は丸みがあり、光沢のある茶色をしています。
1-2.発生時期
成虫の主な活動期間は寒い時期を除く5~11月です。
1-3.小麦粉やパンくずのたまる箇所などに発生
シバンムシは小麦粉や乾燥食品などをエサにします。そのため、パンや小麦粉がむき出しになっていることの多いパン販売店やパンの製造箇所(ベーカリー)などでは発生しがちです。
特に、小麦粉やパンくずが溜まりやすい什器の脚部分周辺や什器と什器のすき間、什器と壁のすき間などに発生するケースがよくあります。
2.シバンムシの有害性と被害
2-1.商品ロスの発生
商品のパンや乾燥食品を食い荒らされるなど商品に被害が出るケースがあります。
2-2.異物混入のリスク
食品に直接集まる習性があるため、シバンムシは異物混入の原因となるリスクがとても高い害虫です。
3.シバンムシの効果的な駆除方法と予防対策
3-1.誘引効果を持つ捕獲シートで発生状況を観測
シバンムシの対策としては、シバンムシの誘引効果を備えた捕獲シート(フェロモントラップ)を設置し、発生していないかどうかを常に観測することが重要です。
もし発生した場合は薬剤を発生箇所に噴霧することで殺虫することができます。
シバンムシの発生状況の観測や駆除は専門性を要しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
3-2.発生原因を無くすことが最重要
最も重要で効果的な対策は、発生原因を作らないことです。
例えば、商品のパンはむき出しに陳列せず、包装するかケースに入れることが理想的です。また、ベーカリー内ではパンくずや小麦粉が散乱したりすき間に溜まった状態を作らないように丁寧に清掃しましょう。
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