
チャタテムシの成虫(体長 約0.9~2.1mm)
目次
1.チャタテムシの特徴・生態・発生原因
1-1. 見た目の特徴・生態
・ヒラタチャタテ(成虫)
- ・世界中に分布する普遍的な種であり、体長は約1.0~1.3mmの微小な昆虫で、淡黄褐色または灰褐色をしています。羽はなく、背腹は扁平で頭部は大きく、頭部の前後幅と横幅がほぼ同じです。
- ・サナギを経ずに成虫になる(不完全変態)ため幼虫と成虫の形態は似ています。
・カツブシチャタテ(成虫)
- ・体長は約0.9~1.5mmで、淡黄褐色。腹部には黒または紫褐色の黄帯があります。ヒラタチャタテと同様によく見られる世界共通種で、特に鰹節や昆虫標本など、動物性の乾燥物に多く発生する傾向があります。
・ヒメチャタテ(成虫)
- ・体長は約1.5~2.1mmで、長い羽が特徴ですが、雄には稀に羽の短い個体も見られます。頭部は暗褐色または灰黒色で、腹部は黄白色。背板には暗褐色の横帯があり、羽は透明です。
1-2. 発生時期
- ・チャタテムシは梅雨時から秋にかけて多く発生する傾向がありますが、日本海側では冬季に増加することもあります(積雪や結露の影響と考えられています)。
- ・また、ヒラタチャタテは、初夏から秋にかけての温暖かつ多湿な環境下において、著しく増殖する可能性があります。
1-3. 発生原因
チャタテムシの主な発生原因は以下のとおりです。
発生原因まとめ
- ・餌となるカビの存在
発生原因を詳しく解説
- ・屋内性のチャタテムシ類は、カビの生えた場所に生息するため、食品製造施設では以下のようなものが発生源となります。
- ・古くなった貯蔵食品
- ・こぼれた原材料
- ・湿気を帯びた乾燥食品
- ・食品製造機械の内壁
- ・食品用コンテナ洗浄機の内部
- ・包装や充填機械の内部
- ・ホイロ(発酵機、発酵室)内部
- ・汚れたパレットや古い段ボール、紙類
- ・ほこり、汚れのたまった床や壁
- ・天井裏、内壁
- ・空調機内部
- ・原材料保管場所 など
- ・乾燥食品に大量発生することがあり、食品害虫として扱われることもあります。ただし、これは食品自体ではなく、食品に発生したカビを餌にしている可能性が高いです。
- ・一見何もないように見える場所でも、肉眼では確認の難しいカビも餌になるため、発生していることがあります。
2.チャタテムシの有害性と被害
チャタテムシによる被害は、食品工場にとって以下のようなリスクがあります。
有害性と被害まとめ
- ・異物混入、SNS炎上、風評被害のリスク
- ・ロット廃棄による経済的な損失
- ・行政からの処分(営業停止や指導)のリスク
- ・ヒラタチャタテはアレルゲンとなる可能性あり
有害性と被害を詳しく解説
- ・異物混入とSNS炎上、風評被害
- チャタテムシは体長が小さいため、わずかな隙間からでも工場内に侵入する可能性があります。
また、走光性(光に引き寄せられる性質)が強く、工場内の照明などに集まりやすいため、食品に付着するリスクがあります。
異物混入が発生すれば、SNSによる拡散により、深刻な風評被害を招く恐れがあります。 - ・食品廃棄による経済的な損失
- 混入や発生が確認された場合、対象ロットをすべて廃棄せざるを得ないこともあり、大きな損失となります。
- ・営業停止リスク
- 大量発生や混入が深刻な場合、保健所による指導や行政からの営業停止命令を受ける可能性があります。
- ・アレルゲンとしての影響(ヒラタチャタテ)
- ヒラタチャタテはアレルゲンにもなり得るとされ、気管支喘息の患者がヒラタチャタテ抗原に陽性反応を示す例も報告されており、
吸入誘発試験による発作の誘発も確認されています。
3.チャタテムシの駆除方法と予防対策
駆除方法と予防対策まとめ
- ・チャタテムシが発生した食品を廃棄する
- ・清掃、カビ除去を徹底
- ・空調による温度、湿度管理の徹底
- ・侵入経路の遮断
- ・捕虫器を活用し、発生状況のモニタリングを実施
駆除方法と予防対策を詳しく解説
- ・発生した食品はすべて廃棄
- チャタテムシは食品害虫として扱われることもありますが、多くの場合、食品や段ボールなどの表面に発生するカビを餌とするため、食品自体に直接的な被害を及ぼすことは少ないと考えられています。
しかしながら、害虫が付着した食品はすべて衛生上の観点からすべて廃棄対象となります。食品ロスを防ぐためにも、事前の予防対策が何より重要です。 - ・こまめな清掃の実施
- チャタテムシはカビのある場所に生息するため、こまめな清掃とカビの除去を徹底することが重要です。
また、古くなった原料(特にスターチ類)は放置せず、衛生管理の観点からも適切に処分してください。 - ・空調による温度、湿度管理の徹底
- 施設内では空調により温度、湿度を適切に管理し、カビが生えない環境作りを目指しましょう。
薬剤による駆除よりも、カビの除去が効果的です。 - ・侵入経路の遮断
- チャタテムシは、壁や床のひび割れ、パネル合わせ目のすき間などに潜伏、侵入してくることがあります。
こうした場所は、シーリングや専用のすき間埋めテープでしっかりふさぎましょう。 また、扉のパッキンが劣化して隙間ができたり、シャッター下部の設置面に隙間ができたりして、チャタテムシの侵入口になるケースがあります。
パッキンの交換や防虫ブラシなどの資材を取り付け、開閉出入り口のすき間を埋めると効果的です。 - ・捕虫器の活用
- チャタテムシは捕虫器(光で誘引して捕獲する器具)でもよく捕獲されるため、捕虫器の設置によって発生のモニタリング(定期生息調査)と同時に防除が可能です。
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記事の執筆者
- 日本防疫株式会社 編集部
- 社内技術部の防除事例および効果検証に基づき、実績に裏打ちされたリアルな知見と情報を発信しています。
併せて、ねずみ・害虫防除専門書および衛生害虫専門書等を網羅的に調査し、より正確な情報発信に努めています。
参考文献
- ・監修:高橋朋也.最新の異物混入防止・有害生物対策技術.株式会社テクノシステム,2019.
- ・津田良夫 [ほか] 編.衛生動物の事典.株式会社朝倉書店,2020.
- ・編著者:緒方一喜 [ほか] 共同編集 監修:厚生省水道環境部.ねずみ衛生害虫駆除ハンドブック.財団法人日本環境衛生センター,1991.




