お客さまの被害状況・困っていたこと
倉庫内の商品の小麦周辺にタバコシバンムシが発生
ショッピングサイトの大型物流倉庫(物流配送センター)で、商品の小麦の周辺でタバコシバンムシが発見され、対策を打たなければ米など他の商品にも異物混入する恐れがあり、弊社に調査と対策をご依頼頂きました。
タバコシバンムシは、小麦や米などの穀物に群がって発生する貯穀害虫で、体長2~3mmと小さく、発生に気が付く頃にはすでに大量に発生してしまっていることが多いです。
生息調査で分かった状況
発生原因となっている小麦商品を特定
発生原因と発生範囲を調査するため、フェロモントラップ(タバコシバンムシの誘引効果を持つ捕獲シート)を倉庫内の適切な箇所に配置して調査を行ったところ、特定の小麦の周辺で大量に発生していることが分かりました。
さらに調査を進めると、他の商品に発生している痕跡はなく、こちらの小麦が倉庫内に搬入された時点ですでにタバコシバンムシが発生していた様子であったため、該当の小麦を全て廃棄することで発生原因を断つことができると判断しました。
駆除・予防処置と効果
原因の小麦商品を廃棄し、発生は完全収束
タバコシバンムシの対策としては、薬剤で駆除する以上に発生原因を断つことが実際のところ最も効果的です。
お客さまには該当の小麦をすべて廃棄処分頂いた上で、念のため他の穀類、商品にも発生していないかを引き続き調査したところ、新たにタバコシバンムシの発生は確認されず、完全に収束させることができました。
タバコシバンムシは非常に小さく、異物混入が起きる危険性が高い為、大量発生を未然に食い止めることが非常に重要です。
HACCP義務化に基づき、発生予防のモニタリング調査で衛生的な環境を維持
2020年6月施行の改正食品衛生法によって、食品を取り扱う全ての事業者に対して「HACCP(ハサップ)による衛生管理」が義務付けられました。こちらに対応するため、お客さまへは法改正内容のご説明とともに、商品搬入時の十分な検品をご提案した上で、以後は予防的対策として発生状況を定期的に観測するモニタリング調査を継続的に実施させて頂いております。
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